退職で押さえるべきポイントを全網羅!スムーズな流れ・言い方・円満退社のコツを徹底解説!
「退職したいときって、まず何からすればいいの?」
「退職した後の保険手続きはどうすればいいの?」
退職を考えている皆さんのなかには、こうお考えの方もいますよね。
でも退職にあたって何から始めるべきか、どんな流れで退職できるのかを押さえきれていないのではありませんか?
そのままにしていると、一向に退職できずムダに時間を浪費するかもしれませんよ…?
しかしご安心ください。この記事では退職に関する必要な情報を網羅しています。
一通り読めば、退職に踏み切れることでしょう。
目からウロコが落ちる情報も載っているため、ぜひ最後までお読みください。
退職時の流れ【退職前】
まずは退職の流れを、退職前・退職中・退職後の3つにわけて解説します。
今自分は何をすべきなのか、逆算して考えてみてくださいね。
退職の計画を立てる【退職2か月前】
退職予定の2か月前に、どうやって退職するかの計画を立てましょう。
会社の繁忙期や就業規則をよく確認して、退職タイミングを見極めるのが重要です。
ちなみに準備期間が長くなりすぎると、「退職までそんなに長いなら、1か月くらいで気が変わるだろう」と思われ、雑に扱われかねません…。
退職の意思を上司に伝える【退職2週間~1か月前】
突如として退職するのは現実的に厳しいため、期間に余裕をもって対処していきましょう。
法的には2週間前から退職を伝えれば問題ないのですが、実際はそんな短期間で業務引継ぎ・後任補充などを済ませるのは難しいです。
なお退職の意思を伝えるのは、まず直属の上司からにしましょう。
具体的に言うと同じ事業部の直属の上司です。課で部署が構成されているなら課長、といった具合です。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
(引用元ページ:民法-第六百二十七条)
退職の意思が固まったら、1ヶ月前くらいにやるべきことがいくつかあります。その際におこなうべきステップや気をつけなければならない注意点についてわかりやすく紹介。
退職意思の伝え方
円満退社すべく、どうすれば上司に角が立たない言い方ができるかを考えましょう。伝える際は他の人に聞こえないように、別室で済ませるのがベターです。
スムーズに退職するにはまず「退職意思」「今までの感謝の気持ち」を伝えるよう意識しましょう。
以下の例文を参考に、自分なりにアレンジしてくださいね。
「お忙しいなか、お時間を割いていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐れ入りますが、●月●日をもって退職を考えております。
今後のキャリアを今一度考えたところ、違った環境で自分の力を発揮したいと考えるようになりました。
もちろん現在の業務には大変満足しておりますが、さらに幅広く携われる仕事に就きたいと思っています。
大変身勝手ではございますが、●月●日をもって退職させていただきたく存じます。
ちなみに退職理由が「体調不良」だと、再就職で不利になりかねません。詳細は以下の記事をご覧ください。
退職願を用意する
退職願は退職が正式に決まってから、退職日の2週間前を目安に提出しましょう。
ちなみに退職願に似たものとして「退職届」と「辞表」があります。
退職届・退職願・辞表の違いは?
以下の表で、退職届・退職願・辞表の違いをおさらいしましょう。
書類 | 概要 | 大まかな書き方 |
---|---|---|
退職届 | 会社での可否を問わず、受け取って処理したタイミングで退職が決まる書類。提出後に一定期間経過したら退職ができる。 | 「〇月〇日に退職します」 |
退職願 | 会社・経営者に退職意思を表す書類。 | 「〇月〇日に退職したいです。よろしくお願いいたします」 |
辞表 | 会社を退職するときに提出する用紙。公務員、民間企業の役員・経営者クラスが辞めるときに使う。 | 「〇月〇日に退職します」 |
退職届、退職願それぞれの書き方は以下の記事を参考にしてくださいね。テンプレート(印刷可)も用意しています。
退職を引き止められたらどうする?
退職でよくあるのが引き留め。せっかく新しい場所で働こうというのに、拒んでくる人もいます。
会社は主に以下の理由で退職を拒んできますが、基本的には体よく断りましょう。
- 業務に支障が出る
- 上司の評価ダウンにかかわるため
- 本人のことを思っているため
穏便に退職引き留めを断るときは、次の5つの言い方を試してみてください。
- 「すでに私のなかで決めましたので、大変恐れ入りますが退職意思は変わりません」
- 「次のお仕事が決まっていますので、大変恐れ入りますがこれ以上は待てないです」
- 「家族が病気を患ったため、できるだけ早く退職したく存じます」
上記で通用しなかったときは、先ほどの民法上のことも触れてみてくださいね。
退職時の流れ【退職中】
退職中では主に仕事の引継ぎがメインにおこないます。
引継ぎは丁寧に
次に自分の業務を担当する人へ、引継ぎを済ませましょう。
引き継がれる人は突如新しい業務を任される立場なため、できるだけ親切かつ丁寧な引継ぎが重要です。
時間があればパワポやノートを使って、視覚的にわかるものを用意するのをオススメします。
残った有給をしっかり消化しよう
引き継ぎはできるだけ早めに済ませて、残っている有給休暇を消化していきましょう。
有給期間で転職活動に時間をあてるのもアリ、「仕事お疲れ様」の意味でどこか旅行に行くのもアリです。
その際は退職日も有給期間に設定しておくと安全です。
有休を消化して退職する場合は、退職届に「〇月〇日~●月●日は有給休暇を取って、△月△日に退職します」と明記できると丁寧ですね。
貸出備品の返却・退職挨拶・私物整理もお忘れなく
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように、退職後には職場に余計なものをのこさないようにしましょう。
オフィスゲートをくぐるときのカードキーやPCの返却、使用デスク・ロッカー周りの整理整頓など、自分が使った箇所の点検は済ませましょう。
特に電子機器類は返却しないとトラブルになるため、上司に確認して返却予定品のリストアップをしておくと安全ですね。
なお備品の紛失による損害賠償ができるため、キチンと変換しましょう。
また一度でも業務でかかわった人には※をかけておくのがいいでしょう。マストではないですが、必要であれば感謝の意を伝えるお菓子の用意もお忘れなく。
退職時の流れ【退職後】
退職が済んだらあとは入社するだけ…といきたいところですが、もう少しやることがあります。
主に労務的な手続きがいくつかあるため、お早めに済ませましょう。対応する内容は以下の通りです。
- 失業保険の手続き
- 健康保険・年金保険の切り替え
- 住民税の支払い
- 退職証明書の用意
失業保険の手続きを済ませる
居住地管轄のハローワークで、求職申請をして一定条件を満たすと「失業給付金」を受け取れます。一定条件は以下の通りです。
- 働く意思・能力があること
- 積極的な求職活動をしている
- (自己都合の退職の場合)退職日以前の2年間で被保険者期間が12ヶ月以上である
「退職した=失業保険金をもらえる」わけではないため注意しましょう。失業保険は再就職を考えている人に向けたお金なため、そう容易には受け取れません。
やむを得ない理由(親の介護、妊娠、出産、けがなど)によって働けない場合は、失業保険金を受け取れません。
また失業保険金を受け取るときは、4週間に1回はハローワークに行って失業状態をチェックされます。
このタイミングで求職活動を積極的にしているかも見られます。もし不正受給がバレたら変換や給付のストップがあるため注意です。
健康保険・年金保険の切り替え
退職後に健康保険制度へ加入するときは、次の3つから選択しましょう。
- 国民健康保険
- 家族の扶養に入る
- 健康保険の任意継続
以上3点の詳細をまとめると以下の通りです。
選択肢 | 手続き・相談先 | 提出期間 | 提出先 | 提出物 |
---|---|---|---|---|
国民健康保険 | 居住地の市町村の国民健康保険の係 | 退職後14日以内 | 市区町村の役所健康保険窓口 |
|
家族の扶養に入る | ご家族 | 早め | 家族の勤務先 |
|
健康保険の任意継続 | 協会けんぽの保険証を持っている方:お住まいの協会けんぽ支部 健保組合発行の保険証をお持ちの方:各健康保険組合 | 退職後20日以内 | 会社or健康保険組合(郵送可) |
|
※医療費の一部負担金はいずれも3割です。
加入方法によって相談先・提出期間・提出先・提出物は違うため、間違った対応をしないよう注意しましょう。
住民税は自分で払わないといけない
市町村や都道府県での住民税はこれまでだと給料から支払われていましたが、退職してからは自分で支払いを済まさないといけません。
また住民税の対応の仕方は退職した月で違いますが、もし転職先が決まっている場合は転職先の会社で「特別徴収」でき、退職する会社・転職前の会社間で手続きを済ませてもらえばOKです。
それができないときは退職する会社で、「退職に伴う普通徴収への切り替え」の手続きをしてもらいます。
上記を終えて入社予定の会社で「普通徴収から特別徴収への切り替え手続き」を済ませれば、結果的に特別徴収の継続となります。
退職証明書の用意
転職先の会社から「退職証明書」を提出するよう求められることもあります。
この退職証明書とは「会社を退職した旨を示す書類」で、2つ以上の企業に属していない証明として使われます。
また保険の観点でも必要です。健康保険・厚生年金保険・雇用保険への二重加入を防ぐために、前に勤めていた会社での被保険者資格が無いかを確認するためにも使うんです。
他にも失業保険金の受け取り、市役所での国民健康保険への加入・変更でも使用される場合があります。
退職証明書と似たものとして「離職票」があります。両者を混同しないよう以下の表で確認しましょう。
書類・文書 | 用途・目的 | 発行元 | 発行方法 | 発行タイミング | 形式 | 記載内容 |
---|---|---|---|---|---|---|
退職証明書 | 複数企業に属していない証明 国民健康保険の申請 | 企業 | 退職者の申請で発行 | 退職後10日以内 | 会社ごとで違う | 退職理由 退職日 退職時の給料 など |
離職票 | 離職証明のための文書 失業保険金・国民健康保険の申請、確定申告時 | 公的機関 | 法律で義務づけ | 退職証明書の発行タイミング | 全社共通 | 退職理由 退職日 退職時の給料総額 など |
退職金が振り込まれていないときはどうする?
退職金については法律での定めがなく、会社ごとで規則が決まっているものです。
そのためトラブルが起きやすく、ウヤムヤにされたり半年近くたっても振りこまれないケースもあります。
退職金でもめないように、以下2点には留意しましょう。
- 退職規定に退職金支給日の記載があるか確認
- 会社が応じないときは労働基準監督署に相談
退職金については会社の就業規則に「退職金は退職後2カ月以内に支払う」などと書かれているはずなため、まずは明記されているか確認しましょう。
それでも会社が対応してくれないときは、最寄りの労働基準監督署あるいは都道府県の労働相談所に確認してみてください。
退職に困ったら"退職代行サービス"も検討しよう!
退職代行サービスとは、依頼者の代わりに会社へ退職意思を伝えてくれて、退職に必要な連絡を代行してくれるサービスのことです。
「自分で上司に退職意思を伝えるのがイヤ…」「もう会社に行かないで退職したい…」なんて方におすすめのサービスとなっています。
なかにはスマホだけで即時退職できたり、全額返金保証のあるタイプもあります。気になったものからぜひ使ってみてくださいね。
「退職代行サービスを利用したいが、いくらかかるのかが分からない」と思っている方もたくさんいると思います。そんな方に向けて、退職代行にかかる費用とおすすめの代行業者を紹介。
「退職代行サービスを利用したいが、分からないことが多くて不安」そんな方のために、退職代行サービスがどのようなサービスで、どのように利用すれば便利で安全なのかについて紹介。
退職代行サービスとは退職を希望する人の代わりに、退職の意思を伝えるサービスです。いくつかの注意点がありますが、その注意点を認識していれば、非常に便利なサービスと言えるでしょう。
おすすめ退職代行サービス3選!【即日対応OK】
最後におすすめの退職代行サービスを3つ紹介します。
費用・サービス詳細・補償対応などを比較して、自分に合ったものを選んでくださいね。
退職代行サービス名 | 料金 | 即日対応 | 返金保証 |
---|---|---|---|
退職代行サービスSARABA | 一律27,000円 | 可能 | あり |
EXIT | 正社員・契約社員:50,000円 アルバイト・パート:30,000円 | 可能 | なし |
退職代行コンシェルジュ | 正社員・契約社員:49,800円 アルバイト・パート:29,800円 | 可能 | あり |
①退職代行サービスSARABA
<退職代行サービスSARABAのおすすめポイント>
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②EXIT
<EXITのおすすめポイント>
- 休日・深夜でも即日対応!
- 会社への連絡はEXITが代行!
- 2回目以降は1万円ディスカウント!
EXITも退職希望者から人気の退職代行サービスで、メディア掲載実績では業界No.1の実績を誇ります。
相談した当日から対応してもらうことができ、休日でも深夜帯でも可能な限り対応してくれるのが嬉しいポイントです。
会社への細かい連絡もEXITが代行するため、上司と藩士を付ける必要もありません。退職届の提出や備品返却も郵送でできます。
しかもEXITを一度使った方には、次回以降の利用で1万円のディスカウントがあり、おサイフに優しいんです。
③退職代行コンシェルジュ
<退職代行コンシェルジュのおすすめポイント>
- 無理な引き留めに合う可能性が低い!
- 提案力に定評あり!
- 事前準備の必要はなし!
退職代行コンシェルジュは弁護士監修の退職代行サービスで、「安心できるサービス」として定評があります。
退職希望syさの救助を第一にしており、事前準備なく連絡するだけでスピード対応してくれるのが嬉しいポイントです。
また退職代行コンシェルジュの強みは「提案力」にあります。
円満退職を成功に近づけるため、よりベストな提案をしてくれますよ。
まとめ~ベストな退職を!~
働く上で「退職」は個人の気持ちが絡み合う、かなりややこしい部分です。手続きも多く、何かと困ることも多いでしょう。
まずは今回解説した内容を一通り押さえて、ベストな転職・退職を叶えましょう!