20代で転職回数が多いと不利?転職を成功させるポイントを徹底解説
一昔前は転職する人は少数派でしたが、20代のうちから転職を繰り返す人が増えてきました。
しかし、転職を短期間のうちに繰り返すことは企業側から見ると、マイナスイメージにつながる場合も。
「転職回数が多いと不利…」
「転職を繰り返すと印象が悪くなる…」
「転職回数5回はさすがにまずいかな…」
など聞いたことはあるはずです。
今回の記事では、20代で転職回数が多くても転職を成功させるポイントや、転職理由の正しい伝え方について解説します。
転職回数が多くて悩んでいる20代の方は参考にしてみてください。
20代の平均的な転職回数は?
自分の転職回数は「多いのか」「少ないのか」気になりますよね。
転職回数が多いと、企業側は警戒して採用に対して不利になるケースが多いです。
「20代の平均的な転職回数はどのくらいなのか」
「転職を何回繰り返すと企業側は多いと感じるのか」
それぞれの目安を順番に紹介します。
20代の平均的な転職回数は1~2回
20代の平均的な転職回数は1~2回と言われています。
1~2回であれば、選考等で不利になることはありません。
3年間同じ会社で働けば「短期離職者」と判断されないでしょう。
3年働いて自分のやりたいこと、働きたい会社があれば積極的チャレンジしても問題ないです。
20代の方は1~2回を目安に転職活動をすると良いです。
20代で3回以上転職している人は転職回数が多いと思われる
20代で3回以上転職をしていると、1~2年で転職を繰り返していることが分かります。
転職回数が3回超えていると、企業側は高確率で不信感を覚えます。
「なぜ、転職回数が多いのか」「人として難があるのか」「すぐに辞めないか?」と企業側はネガティブなイメージをもつでしょう。
転職回数が多い理由を明確にできれば、問題ありません。
しかし、「なんとなく理由はない」や「前職が合わなかった」など明確な理由がない場合は当然転職が難しくなります。
面接前になぜ転職回数が多いと不利になるのかを理解したうえで面接に挑みましょう!
20代で転職回数が多いと不利と言われる4つの理由
「20代で転職回数が多いと不利」というのは事実です。
なぜ、不利と言われているのでしょうか?
転職回数が多いと不利と言われる理由として下記の4つがあげられます。
- 採用してもすぐに辞められる人と思われる
- 仕事のスキルが身についてない人と思われる
- 人付き合いに難がある人と思われる
- ストレスや忍耐力に欠ける人と思われる
見てわかる通り、転職回数が多いだけで非常にネガティブな印象を持たれます。
なぜ、ここまで悪印象を与えてしまうのでしょうか?
次に詳しく解説します。
①採用してもすぐに辞められる人と思われる
働くうえで、つらいことや大変なことはたくさんあります。
転職理由も人それぞれです。
しかし、企業側は転職回数が多いと「採用してもすぐにやめるのでは?」と不信感を持つでしょう。
企業は採用するにあたって、かなりのコストがかかります。
また、研修なども行えば、時間もかなり使うことも考えられるでしょう。
コスト・労力を使ってもすぐに辞められてしまうと企業側からすると大損です。
せっかく採用するのであれば、長期的に会社のために働いてくれる人を採用したいと思うはずですよね。
結果的に転職回数が多い人はマイナスなイメージが勝手につき、転職活動は不利になってしまうケースが多いです。
②仕事のスキルが身についてない人と思われる
スキルは長く働いているからこそ身につくものです。
長く働くことで、技術の習得や責任ある仕事を任せてもらえます。
短期的に転職を繰り返している人は、仕事のスキルが身についていないと判断されます。
社会人経験が長いのに、スキルが乏しい人は転職活動において不利です。
何か他の人に勝るスキルがあれば問題ありませんが、ただただ転職を繰り返している方に企業側は魅力に感じないでしょう。
③人付き合いに難がある人と思われる
転職を繰り返す理由で一番多いのは「人間関係」ではないでしょうか?
「上司とうまくいかない」
「会社の雰囲気が苦手」
「お客さんと相性が合わない」
人間関係にもさまざまな理由があります。
人間関係が原因で転職を繰り返している人は「この人に難があるのではないか?」「会社に対して協調性がないのかな」「入社しても人間関係のトラブルで辞めてしまうのでは?」と企業側は考えるでしょう。
会社にはさまざまな人がいるので、合うか合わないかは必ずあります。
転職回数が多い人は協調性がなく、トラブルのもとになる可能性があるとも判断されるため、転職活動が不利になるケースが多いです。
しかし、セクハラやパワハラなど辞めなくてはならない状況も人によってはいるはずです。
その場合はしっかりと企業側に伝えれば、採用担当者も理解してもらえますので、伝え漏れは無いようにしましょう。
④ストレスや忍耐力に欠ける人と思われる
転職回数が多い人は、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうと思われがちです。
ストレス耐性がなく、忍耐力に欠けると判断されることも。
嫌なことがあるたびに「転職しよう」と考える人は注意が必要です。
「ストレス耐性がない」「忍耐力に欠ける」などの人は仕事においても大きな力を発揮できません。
嫌なことがあっても粘り強く一生懸命な人物を企業側は求めています。
すぐに諦めるのではなく、努力する癖を身につけましょう!
20代で転職回数が多くても、転職を成功させるための5つのポイント
「20代で転職回数が多いと転職ができないの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、そんなことはありません。
転職活動が不利になってしまう可能性はありますが、あなたの意識次第で転職活動を有利に進められます。
転職活動を成功させるポイントは一体どのようなものでしょうか?
大きく分けて下記の5つがあげられます。
- 長く勤務することをしっかりと伝える
- 転職回数が多い理由をポジティブに伝える
- 転職理由を明確化する
- 自分の考えや熱意をアピールする
- 転職回数を気にしない企業を探す
①長く勤務することをしっかりと伝える
転職回数が多い人は必ず「また、すぐにやめるのでは?」とイメージを持たれます。
マイナスイメージを持たれたまま、面接を行ってもうまくいくはずがありません。
必ず、長く働くことをアピールしましょう。
「なぜこの会社で長く働きたいのか」「ほかの会社ではなぜだめなのか」を具体的に考えて、前職との差別化をすると良いです。
前職との差別化をすることで、説得力が増して企業側も一緒に働くイメージが湧きます。
転職回数が多い人は絶対に長期的に働くことをアピールするのが重要です!
②転職回数が多い理由をポジティブに伝える
転職回数が多いと社会人としてのスキルが乏しいと判断される場合が多いです。
しかし、転職回数が多いということは多くの職場でさまざまな経験を積んでいるとプラスに働く場合もあります。
一つの企業に長く働いている人に比べ、さまざまな企業の考え方や取り組み方が身についているのではないでしょうか?
多くの知識があるのは非常に強みと言えます。
長く働いている人では思いつかないような発想などを提供できるので、伝え方次第ではかなり高評価につながるでしょう。
前職の良いところを考え発信し、転職先でどんなメリットがあるのかを考えていくことが重要です。
③転職理由を明確化する
転職理由として「やりたい仕事内容ではなかった」「人間関係が合わなかった」「給与に対して不満」などといった曖昧な転職理由だと企業側に印象が悪いです。
転職回数が多くても、転職理由を明確化することが大切。
転職活動の軸をしっかりと立てることで、企業側に対して説得力が生まれます。
転職理由を明確化して、転職回数が多い理由を納得させられれば、問題ありません。
転職活動を不利にしないためにも、転職理由に統一性を持たせて明確化にしましょう。
④自分の考えや熱意をアピールする
転職回数が多いと企業側から「自由な人」「無責任な人」「計画性がない人」などの印象を与えてしまいます。
企業側に悪印象を与えないためにも、自分の考えや熱意のアピールは非常に大切です。
自分のやりたいことをしっかり伝えて、積極性を伝えるようにしましょう!
「御社に入社して○○がしたい!」など具体的なイメージを企業側に持たせることで悪印象を払拭できる場合が多いです。
具体的に転職して何がしたいのかを考えておきましょう!
⑤転職回数を気にしない企業を探す
実は転職回数を気にしない企業も中にはあります。
転職回数を気にしない企業は、特にベンチャー企業や専門性の高い企業に多いです。
理由としては、ベンチャー企業は常に成長を求めて毎日大きく変化します。
転職回数よりも「どれだけ向上心を持って働く人なのか」を重要視します。
仕事に対してのマインドやポテンシャルの高さがあれば、採用される可能性が高くなるでしょう。
また、専門性の高い企業に関しては、主にスキルを求める傾向があります。
どれだけ転職をしていても、専門的なスキルや知識があれば活躍できる環境が整っているため、採用される可能性が高いと言えますね。
応募企業の幅を広げるのも、転職成功のカギとなるでしょう。
転職回数が多い人の正しい伝え方は?
面接時に必ず、転職が多い理由を聞かれます。
転職理由によってはなかなか内定をもらえずに、転職活動が厳しい状況となる場合も。
企業側にマイナスイメージを持たれないためにも、転職回数が多い理由を正しく伝える必要があります。
面接で「どうやって転職回数が多い理由を伝えればいいのだろう」と考えている人は、参考にしてみてください。
前職の悪口は言わない
転職理由はひとによってさまざまです。
職場環境が嫌で辞める人も多いのではないでしょうか?
「人間関係」「会社の体制が古い」「残業が多い」など挙げればきりがありません。
しかし、そのまま伝えるのはNGです。
事実を伝えているかもしれないですが、前職の悪口を伝えても何もメリットになりません。
この場合は伝え方が重要です。
ネガティブな内容ほどポジティブに伝えるように心がけましょう。
例を挙げると「残業が多く大変だった」という場合は、「前職よりも効率的に働けて、メリハリのある環境で働きたい」などと伝えることが大切です。
前職の悪口で終わるのではなく、ポジティブ変換をするようにしましょう。
お互い気持ちがいいですし、高評価につながります。
意識するだけで、採用率はぐんと伸びるはずです。
人間関係や給与面など転職理由で伝えない
人間関係や給与面を、転職理由として伝えないようにしましょう。
人間関係・給与面に関しては、採用しても同じことを繰り返す危険性があるからです。
企業側からしても「また人間関係や給与面でトラブルを起こすのでは?」と不安に思うはずです。
トラブルを起こして、また辞められても企業側は困りますよね。
人間関係・給与面の不満が原因で転職活動をしたとしてもなるべく伝えないことが大切です。
それよりも向上心や熱意をアピールすることが重要なので、不満を伝えるのではなく「あなたが入社するメリットは何か」を考えると良いでしょう。
自分の行動をアピールしよう
自分の行動をアピールすることは、企業側からも非常に好印象です。
「なぜあなたがこの会社に入社をしたいのか」といったように熱意のアピールができます。
逆に、何も考えずに転職を繰り返している人は「不真面目」「やる気がない」と思いこまれます。
マイナスイメージを持たれないためにも、自分の行動をアピールしていくことが大切ですね。
自分の中で目標設定を立てて、そのために行動している内容を伝えることで、「計画性のある前向きな人」と印象が変わるはずです。
伝え方次第で転職回数が多い人であっても、高評価を勝ち取れます。
何か目標を立てて、転職活動をしていきましょう!
まとめ~20代で転職回数が多くても積極的に転職活動をしよう!~
20代で転職回数が多いと不利になるケースが多いことは確かです。
不利だからと言って、転職活動に消極的になってはいけません。
考え方・伝え方次第で大きくとらえ方を変えられます。
一見、転職回数が多いと不利と思われがちですが、転職成功のポイントを意識すれば全く問題ありません。
今回は20代で転職回数が多くても、転職を成功させるポイントや転職理由の正しい伝え方について解説しました。
現状で諦めるのではなく、積極的に取り組む姿勢が大事です。
一人でも多くの方転職成功させるための参考になったのであればうれしいです。
転職活動が成功することを祈っています!