中途採用の人事担当者の目に留まる転職に有利な中国語資格まとめ
中途採用は新卒とは違い、学歴よりも前職の仕事でどれだけスキルや経験を積んだかを問われます。
前回は中国語のスキルは転職活動の成敗を左右する中心的な存在になりつつあると説明しましたが、「どのくらいできればアピールしても大丈夫なのか」「実際にどのレベルを求められるのか」「中国語の資格はどれを取れば一番コスパが良いのか」「日本語ができる中国人ばかり採用されてしまわないか」といった質問を多く受けました。
今回は、中国語に関する資格を紹介しつつ、それらの疑問に答えていきたいと思います。
中国語の資格はどんなものがあるの?
中国語のスキルを証明できる資格は主に以下の3つがあります。
- 中国語検定(中検)
- 漢語水平考試(HSK)
- 中国語コミュニケーション能力検定(TECC)
ここではそれぞれの特徴を簡単に紹介していきます。
中国語検定試験(中検)
日本中国語検定協会
1981年から始まった中国語検定試験、英検の中国語版と捉える人も多いでしょう。
準4級、4級、3級、2級、準1級、1級の計6種類があり一番高いレベルは1級で、成績結果は100点満点のスコアで表示されます。
試験場所は日本はもちろん、中国の主要都市や香港、台湾、シンガポールも受験可能です。
過去問はインターネットで見られるので、各レベルの問題を確認してから申し込みましょう。
漢語水平考試(HSK)
中国国家漢語水平考試委員会
中国に留学した経験がある日本人なら、一度は目にしたことがあるでしょう。日本の文部科学省にあたる中国の教育部が認定する、中国語を母国語としない人のための資格試験。
HSKは世界中にいる中国語学習者に向けて試験を作成しているので、試験問題が中国語のみとなっています。
1級から6級まで6の級があり、1級から6級まではすべて同じ問題です。日本の資格とは逆に6級が一番難易度が高いレベルで面白いところですね。
また話す力を測るために、別途口頭試験を設けており、このレベルは高級、中級、初級と3つに分かれています。中国語コミュニケーション能力検定(TECC)
TECC(Test of Communicative Chinese)は今回紹介した資格の中で一番新しいものです。
TOEICと非常に似ている構成でリスニング70問、リーディング70問の四択マークシート形式、満点も同じく1000点となります。
今まで紹介した他の資格と大きく異なる点として、TECCはコミュニケーション能力を測定することに重点を置いている点です。なので知識や専門性が問われる中国語ではなく、日常的に使える、使う場面が多い中国語を中心に出題しています。
転職に一番役立つのはどれ?
今回紹介三つの中国語資格はそれぞれの強みがあるとは思いますが、転職や就職のアピール材料としてはHSKが一番ふさわしい。
なぜなら、HSKは世界38ヵ国で実施されており、通用する範囲が日本国内に止まりません。英語の資格で例えるなら、日本で人気のTOEICと世界で知名度が高いTOEFLの違いのようなものかもしれません。
HSKであれば、日本企業や外資系企業を問わず認められるはずです。
仕事に必要なHSKのレベル
HSKには6つの級があることがわかりました。では実際にそれぞれのレベルはどんな仕事内容に対応できるかを見てましょう。あくまで目安として参考にしてくださいね。
- 2級:電話取次ぎなど簡単な対応ができる
- 3級:貿易事務や営業事務など定型文でカバーできるやり取りに対応できる
- 4級:秘書・アシスタントとして働ける
- 5級:海外営業で商談ができ、込み入った話を理解できる
- 6級:通訳・翻訳などの語学専門職に就ける
中国語の資格にだけではなく、資格を取った≠仕事できるということはよくあります。最終的には前向きな姿勢と実務経験がものを言います。
日本語ができる中国人留学生で十分じゃないの?
日本語が堪能で日本の大学に留学生している中国人留学生は今たくさんいますね。彼らの中国語はもちろんネイティブレベルですし、ビジネスレベルの日本語も十分話せます。
「中国語を使う求人の需要があっても中国人留学生で十分カバーできるのではないか」という疑問はよく聞きます。実は、日本で就職したい中国人留学生の7割以上は日本の就活で失敗しているというデータがあります。日本の企業は中国人だけを採用することにリスクを感じ、やはりある程度中国語ができる日本人を採用して現地に赴任させたいという考えが経営者や採用担当者の中で根強いです。
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